experimental-deco: 4月 2009

名機も男の腕次第



ハンドメイド作家の方々はとても綺麗な画像を載せている。
自分の作品をしっかりプロデュースしているということだ。


照明に気を遣い、アングルにも気を遣い。
何よりもその画像からしっかりとディテールがわかる。


さて自分はどうか?
手ブレをおこしてピン甘で縦横比が狂っている
ウィルコムのW-ZERO3[es](WS007SH)のカメラで
あくせくやっていた。


しかし漸くその煩わしさから開放される。
名機との誉れ高きFinePix F30をヤフオクで入手。
これは富士フィルムが発売した数年前のモデルだが
価格.comの満足度ランキングでも依然として上位だ。


早速、適当に設定をいじって撮影。


デジカメ自体を扱うのが初めてに近いので
デジカメって凄いと言うべきなのか。


このカメラはとにかく室内撮影と人物撮影に長けているらしい。
これで撮影時間を短縮できる。


後は己の腕だけだ。説明書も読んでおこう。


また試作。
今回は二点あるが本日はとりあえず一点だけ。
因みにFinePix F30で撮影。



ハイファッションを好む人がこれからの季節に
シンプルな服の上に着けたら似合いそうだ。


これから軽装になっていくから
こういうはっきりしたアイテムは有効なのではないかと。


単純でも印象に残るという自分が抱いているテーマに
かなり近いものが完成しそうな予感がする。

【iDea crewS!】Vol.1 ‐こんなヌードってあり?‐ 『UNITED NUDE』

どれくらい前だろう。
魅力的な靴に出会った。


神戸には靴屋が数多くあり、あらゆる靴に出会えるのが
楽しみのひとつだ。


神戸に行くとたまに覗く靴屋がある。
本当に見るだけで、購入とまではいかない。


ほとんどレディースということもあるが、
そこに陳列されている靴達は異国生まれの貴婦人ばかりで
とてもじゃないが手は出ない。


オマケにこの店、たまに行く癖に未だに屋号を知らない。


高架下にあるそのお店にちょうど差し掛かった時に
突然出会いは訪れた。


変な形の金属ヒールの靴が佇んでいた。
もっとよく見ようと近づいて暫く眺めていると


「この靴のヒール部分はあの《イームズチェア》の足なんですよ!」と店員さんが絶妙なタイミングで説明してくれた。


「おおっ!ホントにイームズの足ですよね。」等と
あまり知らないのに答えたりしていた。
全く知らない訳ではないから嘘つきではない、が。


こんな融合ありなのか?
でもクールでアートでシューズだ。


店員は続ける。
「建築関係の人と靴ブランドの人が立ち上げたブランドなんですよ。」


なるほど、エッジが利いたデザインな訳だ。
後日調べるとネットにこんな事が書いてあった。


破線内は引用文。
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『UNITED NUDE』
オランダ出身のRem D Koolhaasとイギリス出身のGalahad JD Clarkが2003S/Sより立ち上げた新しいプロジェクトであり、
ファッションというよりもデザイン主体のプロジェクトとして、
既存の概念という枠組みにこだわらず、各プロジェクトごとのデザイン、製作という活動をしている。


Rem D Koolhaasは、ニューヨークのPRADA SHOPや
ラスベガスのGuggenheim Museum等で知られる世界的建築家
Rem Koolhaasの甥にあたり、彼自身も上記のプロジェクトのコンセプチャルデザインに参加した経歴を持つ。
Galahad JD Clarkは、代々続くロンドンの老舗SHOESブランド
"Clarks"の息子にあたり、生まれた時から靴作りが身近にあったという。


建築と靴というジャンルは異なるが世界レベルの環境の中で育った2人によってデザイン、製作されている『UNITED NUDE』
建築的構造が、靴という手法を取ることで、
かつてないほど人体に密接になっているというのもコンセプトのひとつで、そのデザインからは考えられないほどの安定感、
履き心地の良さを手に入れることが出来る。
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興味深いのはデザインとして個性的なのに履き易いという事。
店員さんも同じ事を言っていた。


一体全体、このデザイナーの頭の中はどうなっているんだろう?
このずば抜けた発想力を少しは分けて欲しいものだ。


オフィシャルサイト内にランナップがある。
興味のある方はこちらからどうぞ。


モデル名が「Eamz」から始まっている物がその靴だ。


それにしても店員さんが嬉々としてこの靴を語っていたのが忘れられない。
私が店員でも絶対自慢しているはずだ。

人様に売る怖さ



テレビを何気なく見ていると名店のシェフが教える
お店のメニューの家庭用アレンジ術というのをやっていた。


何品か紹介するのだが
お店のメニューとしては出せない程、あまりに簡単にも関わらず
シェフ自身が美味しいと思っていつも作って食べている料理というのも
紹介されていた。中には料理とは言えないものまであった。


まさにシェフだけが知っている極上簡単家庭料理。
ほ~っと唸って観入ってしまった。


このテレビを観て、ふと自分の製作というのは
簡単家庭料理なのかもと思った。


数年前、とある女性にアクセサリーをプレゼントしようと
ショップ巡りをしてみた。


ところがあまり琴線に触れる物がない。そして意外に高価。
こんなちっぽけなどこにでもありそうなブレスレットが
ン万円?しかも貴金属ではない。


高価なのは構わない。
だがその金額に見合うクリエーションには思えないのだ。


素人目に見てピンと来なかっただけなのかも知れないが
その頃の私にはそんな印象しか持ち帰れなかった。


それから暫く経って、何気なくぶらりとハンドメイドパーツの店に
初めて足を踏み入れ、チェーンやレザーコード
スワロのシャンデリアパーツ等を目にした時に
自分で作った方が早いのではないかと思った。


そして無謀にも実際作ってみた。
自分でも作ることが出来た!


少ない材料で技術も知識も皆無な人間なりに完成したものは
ちょっと他では目にした事のない趣があった。
その喜びが今に繋がっている。


シンプルな材料で工程も単純だけどちょっと良いよねと
言われそうな小品をもっと作ってみたい。


重きを置くのは自分なりの切り口であって
女性が身に着けているイメージさえ明確に浮かんでくれば
かえってその潔さで面白い物が出来るかも知れない。


そして作った物を販売して身に着ける女性の
良きスパイスとなり良き演出をし、そして良きワンシーンに
立ち会えたらどんなに幸せだろうと思うようになった。


しかしそうは問屋が卸さない。
あくまでも家庭料理は家庭料理である。
家庭料理店として出している「おふくろの味」は
あくまでも家庭料理風であって、そこにはプロの技術というものが必ずある。


色んなショップやハンドメイド作家さんのアクセサリーを多く見ていると
私の小品は家庭料理であって、贔屓目に見て前述のシェフが出さない
超簡単料理止まりのような気がしてならない。


知り合いにプレゼントしたり、作り方を話すなら問題ない。
だが、人様に売るとなると何かが違う。
ちゃんと仕事を感じさせる物作りをしないといけないのだろうか。


まだ本格的に販売している訳ではないので
私の中のこの決着はまだ付かない。


また試作。
ロングにしようか



ショートにしようか検討中。



何か足りない気が。
もう一ひねり欲しいのだが。
最近、試作ばかりで完成させない物ばかりだ。